高校生を対象としたオープンカレッジ
メディア?リテラシー講座「フェイクニュースに対抗する:ソーシャルメディア時代の基礎素養」開講しました(担当:石川勝博教授)
2025年8月7日、茨城県教育委員会との高大連携協定に基づき、高校生を対象としたオープンカレッジ「メディア?リテラシー講座『フェイクニュースに対抗する:ソーシャルメディア時代の基礎素養』」を開講しました。
近年、インターネット上では、誤った情報や意図的に人を惑わせる偽情報(いわゆる「フェイクニュース」)を目にする機会が増加しており、それらにどのように向き合うべきかが社会的課題となっています。本講座では、高校生がメディア情報に対して主体的かつ批判的に対応できる力(メディア?リテラシー)を養うことを目的としました。
講座ではまず、「偽情報?誤情報」に関する8つの具体的な事例を取り上げ、それぞれの悪質性や問題点について参加者同士で意見交換を行いました。内容そのものの正確性に加え、「その情報が引き起こす影響や被害」の観点からも評価すべきであるとの意見が出され、活発な議論が展開されました。
講座ではまず、「偽情報?誤情報」に関する8つの具体的な事例を取り上げ、それぞれの悪質性や問題点について参加者同士で意見交換を行いました。内容そのものの正確性に加え、「その情報が引き起こす影響や被害」の観点からも評価すべきであるとの意見が出され、活発な議論が展開されました。
続いて、こうした情報が広まりやすくなる背景として、「フィルターバブル」や「エコーチェンバー」など、ソーシャルメディア情報環境上の構造に注目しました。あわせて、「認知バイアス」などの心理的要因が、偽情報を信じてしまったり、無意識のうちに拡散したりする原因となることについても解説しました。
引き続き、UNESCOが提唱する「メディア情報リテラシー(MIL)」の考え方を紹介し、実際の映像資料を視聴したうえで、その内容に含まれる問題点についてグループで討議を行いました。差別的な表現や事実誤認など、さまざまな論点が参加者から挙げられました。
引き続き、UNESCOが提唱する「メディア情報リテラシー(MIL)」の考え方を紹介し、実際の映像資料を視聴したうえで、その内容に含まれる問題点についてグループで討議を行いました。差別的な表現や事実誤認など、さまざまな論点が参加者から挙げられました。
さらに、国内のファクトチェック団体のウェブサイトを活用し、実際に情報の真偽を確認する実践的な活動を行いました。「縦読み」など簡易的ながら効果的な手法を取り上げ、日常的にできる情報チェックの方法について学ぶ機会としました。
講座の最後には、偽情報に対して「決定的な処方箋」は存在しないものの、「すぐに信じず、少し立ち止まって考える」ことが最も基本かつ重要であることを確認し、講座を締めくくりました。
参加した高校生からは、
本学は今後も、情報社会を生きる人々に対して、実践的な力を育む教育機会を積極的に提供してまいります。
講座の最後には、偽情報に対して「決定的な処方箋」は存在しないものの、「すぐに信じず、少し立ち止まって考える」ことが最も基本かつ重要であることを確認し、講座を締めくくりました。
参加した高校生からは、
- 「これまで漠然と理解していた用語の意味が明確になった」
- 「自分が情報の偏った環境にいることに気づかされた」
- 「実際に記事を読み、他の参加者と話し合うことで考えが深まった」
本学は今後も、情報社会を生きる人々に対して、実践的な力を育む教育機会を積極的に提供してまいります。